40代で若くして総入れ歯になった方が来院されました。
治療を繰り返した歯が、ダメになりつづけ、
上の歯は総入れ歯にしたけれども、全然慣れないという事でした。
また、総入れ歯になってしまったという現実も、さぞかしショックだったのではないかと思います。
患者さんは、まだお若いこともあって、入れ歯はもう嫌と思い、
取り外しの必要の歯を取り戻したいと思い、インプラント治療を希望され、ご相談を希望されました。
オールオン４という、総入れ歯の方やすべての歯が無い方のためのインプラント治療を希望されました。
オールオン４であれば、最小４本のインプラントですべての歯を支えることができ、
しっかりと骨とくっついたインプラントが歯を自分の歯の様に支えますし、
見た目も美しく治療可能です。
実は、30代、４０代で、
歯を失い続け、総入れ歯の状態になる方は、
多くいらっしゃいます。
若くして総入れ歯になる原因〈虫歯〉
虫歯へのなりやすさは、人によって異なります。
もちろん、歯磨きなどのケアは大切ですが、虫歯は感染症です。
・毒性のつよい虫歯菌に感染しているかどうか
・唾液の質
・間食などの食生活
・歯の質
など、歯磨き以外の理由で、虫歯になりやすさが変わってきますし、
体質によっても虫歯への耐性がことなります。
また、
歯医者に嫌な思い出があるなど、歯医者が嫌いでずっと治療を受けてこれなかった方や、
仕事や子育て、介護などで忙しく、歯医者で通えなかった方が、
気がつくと歯がぼろぼろになり、総入れ歯になるケースも多いです。
若くして総入れ歯になる原因〈歯周病〉
歯周病が原因で、総入れ歯になる方はとても多いです。
歯周病も感染症で、歯を失うまで自覚症状が出づらいのが、恐ろしい病気です。歯槽膿漏とも呼ばれ、ある程度高齢になってからのイメージがあるかもしれませんが、
実は、侵襲性歯周病といって、３０代中頃〜40代で一気に症状がすすみ、歯のほとんどを失うケースが多いです。
歯周病は、歯の周りの歯垢などに住む歯周病菌と、
体の免疫が戦っている状態で、歯茎が、いわゆる”膿んでいる状態”になります。
そのときに、骨を溶かす司令を体が出すので、
歯周病が重症化すると、歯を支えていた骨が溶けていき、
歯が抜けてしまいます。
この、骨を溶かす司令が生まれつき強い方の場合、
歯周病が、３０代中頃〜40代で一気に進行する侵襲性歯周炎になってしまう可能性があります。
ずっと歯で悩んできて、３０代中頃〜40代になって深刻化する人もいれば、
３０代中頃〜40代まで、虫歯もなく、歯で悩んだことがなかったのに、
一気に歯がゆるゆる・ボロボロになってしまう方もいます。
歯がすべてなくなってしまったときの治療法
歯がすべてなくなったときの選択肢は、
・総入れ歯
・オールオン４
・インプラントで固定した総入れ歯(インプラントオーバーデンチャー)
の３つがあり、それぞれメリット・デメリットがあります。
オールオン４では、インプラントの上にセラミックの歯を作ることで、
自分の歯に近いかたちで、かみ心地などの機能性と、美しい歯を入れることができます。
インプラントの本数を最小４本にすることで、費用は抑えられていますが、
上下片方で２５０万円〜300万円程度の治療です。
インプラント固定の入れ歯では、あくまで入れ歯が入りますが、
インプラントで固定されるので、「ずれる」という入れ歯の悩みが解消され、
結果として、痛くなくちゃんと噛める入れ歯にしやすいです。
またオールオン４と比較するとインプラントの本数が少ないこと、入れ歯のほうが歯を作りやすいので価格を抑えることができ、
上下片方で１００万円前後で治療できます。
やって良かったと思って頂けるよう、人生の質を高められるよう全力でサポートしていきたいと思います。
お口がコンプレックスで、悩み続けるのはとてもつらいと思います。
現在のお口の状態に合わせて、どんな治療が良いか、
将来を考えてしっかり相談にのりますので、勇気を出して、一度ご相談ください。
