前回の記事に引き続き、
今回は知覚過敏治療の最終段階である、神経を取る治療法についてご紹介します。
●知覚過敏の治療法
・ステージ1【自然治癒を促す】
・ステージ2【コーティングする】
・ステージ3【レジンで詰める】
・ステージ4【神経を取る】
●ステージ4【神経を取る】
段階的にここまで治療を続けてきて、それも痛みが消えない場合、
歯の亀裂や、むき出しになった象牙細管から細菌が大量に入り、神経で重い炎症が起きて広がってしまっているものと思われます。
こうなってしまうと神経を救う方法はなく、残念ながら神経を取り除いて痛みを止めることになります。
神経を失うことで、治療をした歯のその後の耐久性はグッと落ちてしまいます。
「歯がしみる」というのは、「なにか異常が起きている」と知らせる火災報知器のようなものです。
神経を取るということは、この火災報知器を壊して捨ててしまうことなのです。
神経をとった治療済みの歯は、歯のトラブルに気づくのが遅れてしまうことがあります。
もしむし歯ができてしまっても気づきにくく、「手遅れで抜歯に」ということもめずらしくありません。
このように神経をやむなく取った歯は、むし歯などの早期発見・早期治療がとても大切です。
できるだけ長く使い続けられるよう、定期的に歯科医院でチェックをしてもらいましょう。
ここまでのお話で、知覚過敏といっても、ごく軽いものから難症例まで、いくつかのステージに分かれることがお分かりいただけたと思います。
なかでもごく軽いものは、毎日の生活のなかで、それと知らずに歯を傷めている習慣をなくしていくことで、症状の改善が可能です。
しかし、軽い知覚過敏ではあっても、その歯にしみてしまう要因が既にあるのは確かです。
細菌の侵入を防ぐエナメル質によって守られていない歯は、大変無防備な状態であることに変わりはありません。
油断すると将来象牙細管を通じて細菌が入り込み、神経を侵してしまう場合もあります。
そうなると、生活習慣の改善やコーティング剤の塗布では症状の改善ができません。
そこで「大丈夫」とひとり決めせず、知覚過敏が軽いうちに歯科医院で診てもらいましょう。
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