前回の記事でもお話しました通り、歯周病は自覚症状がないまま進行していきます。
症状の軽い段階の治療は簡単ですが、中等度の歯周炎ともなると、数年に渡る専門的な治療が必要になっていきます。
今回は歯周病の進み方と各段階の特徴についてご説明します。
●歯肉炎
歯肉溝にプラークがたまり、歯茎が腫れて出血しやすい状態です。
この段階ではまだ歯ぐきだけの炎症ですので、すぐ治療すればもとどおりの健康な歯ぐきになります。
歯科医院にてブラッシング指導と、歯石の除去を行いましょう。
●軽度歯周炎
歯を支える歯槽骨が溶け始める状態です。
歯槽骨が溶けるにつれて、歯ぐきが下がり始めます。
歯ぐきは腫れて溝が深くなり、歯周ポケットの深さは4mm程度になります。
なかには歯磨きでは取り切れない汚れもありますので、悪化しないうちに歯科医院でクリーニングを行いましょう。
●中等度歯周炎
歯槽骨がさらに溶けて、歯周ポケットは5~6mmの深さになります。
歯が浮くような違和感があり、歯ぐきが傷んだり膿がでることもあります。
歯ぐきが下がることで、歯が長くなり、隙間もあいて歯並びが悪化することもあります。
●重度歯周炎
歯槽骨が大きく溶けてしまった状態です。
歯槽骨がなくなり、支えられなくなった歯はグラグラで上手く噛むことができない上に口臭も強くなります。
専門的な歯周病治療や再生療法にも限界がありますので、最悪の場合抜歯することになります。
歯周病は一度進行してしまうと、普段の歯磨きだけではもとに戻りません。
治療をしないままやり過ごしていると、歯を失うことにも繋がります。
いつまでも自分の歯でお食事をするためにも、日頃の歯磨きと歯科医院での早期治療・定期的なクリーニングを心がけましょう。
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