肥満や年とともに増えてくるいびき。
その正体は、程度の差はございますが、睡眠時無呼吸症候群と同じ気道の閉塞です。
中にはいびきが酷くて酸素不足になり、寝ても眠りが浅いため、知らないうちに不眠症に陥っている場合もあります。
また、いびきをかいて寝ているひとは、かいていない人に比べて睡眠時のエネルギー消費量が多いとも言われております。
「寝ても疲れが取れない・・・」
そんな方は、もしかしたらいびきが原因かもしれません。
さまざまな科に来院する不眠症の患者さんをトータルして統計を取ったデータをみると、
不眠症全体のなかの約8割が、睡眠時の無呼吸症候群や低呼吸症候群(いびき)になんらかの関連があると診断されることが分かっています。
これらが原因で呼吸が苦しくなり、眠りが浅くなる場合は、いくら睡眠薬などを処方してもらっても改善しません。
なぜかといいますと、原因の根本は「気道の閉塞」であり、つまり舌や軟口蓋が重力によって落ち込んで気道を物理的に塞いでしまうことが原因だからです。
これらの改善には口の中の治療が必要になってきますので、
「いびきによる不眠症」は歯科治療の領域ということになります。
しかし、現在の健康保険制度の規定では、治療を保険診療で受けるための「診断」は、医科で受ける必要があります。
ですのでまずは耳鼻咽喉科や呼吸器内科、睡眠センターなどに受診していただき、保険適応を診断してもらった上で、具体的な治療は歯科・口腔外科や専門知識にある歯科医師が行うことになります。
気道の閉塞はさまざまな病気を招いてしまい、睡眠時無呼吸症候群の場合、放っておくと5年生存率が85%程度というデータもあるほど恐ろしい病気です。
少しでも気になることがございましたら、専門の医療機関でご相談していただくことをおすすめします。
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