前回の記事でも少しお話しましたが、
「歯を白くしたい」という思いでゴシゴシと過剰な歯磨きをすると歯がすり減り、知覚過敏やむし歯にになりやすくなります。
歯の表面のエナメル質はもともと薄く、厚いところでも2ミリ強しかありません。
最も薄い部分は歯ぐきに近い部分で、約1ミリ程度の厚さです。
それなのに粗い研磨剤が配合された歯磨き剤を使って、毎日勤勉に擦っていると、エナメル質は数ヶ月もしないうちに薄く削れてしまいます。
そうすると神経とつながっている象牙質に「冷たい」「熱い」といった刺激が伝わりやすくなり、知覚過敏の原因となってしまうのです。
また、歯が薄くなった分、酸から歯を守る機能が低下し、むし歯にもなりやすくなります。
さらに半透明のエナメル質が薄くなると、内側にある色の濃い象牙質がより透けて見えるようになるため、結果として歯が白くなるどころか、黄色っぽく見えてしまうことにも繋がります。
エナメル質は一度大きく削れてしまうと、もうもとには戻りませんので、特にエナメル質がまだ軟らかい10代~20代前半の方は注意しましょう。
健康なエナメル質こそ、美しい歯の原点であるということを是非心に留めておいてくださいね。
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